髪の色と着こなし

黒髪と茶色の髪

茶髪 黒髪

最近日本でも髪を染めるのが当然になってきました。髪の色を楽しむことが出来ると、それに合わせる服のバリエーションは更に増えます。しかし黒という扱いやすい色を捨てることになるため、着こなしも変わってきてしまいます。今回は趣向を変えて女性を例に取ってみます。

1.の女性は茶色い髪をしています。その茶色の髪に合わせて胴着を茶色に合わせて統一感を出しています。もし髪の色が黒かった場合、茶色と白でコントラストが弱く、茶色と黒ではコントラストが強くなり、髪の色が際だって見えるようになります。

2.の女性は黒い髪をしています。その黒い髪に合わせてパンツを濃紺(或いは黒)で合わせています。これは上下の黒にまん中の白というバランスの良い取り合わせです。更に白は膨張色で、それを中心に据えて、上下を黒で引き締めています。オーソドックスですがキマリます。

ここでは髪の色も取り合わせたバランスを書いてみました。気づかれた方も見えるかもしれませんが、前回のZegnaの取り合わせと、上記の二人の女性は似た色遣いをしていることに気がつかれましたでしょうか。

そうです、この二人の女性と、前回のイタリア男性は「白」と「もう一色」を使っている点で共通です。コーディネートの基本は「二色」程度に抑えることです。多色使いは慣れない限り難しいものです。まず、色の扱いになれない方は、無理に多色を使わないように、二色程度に合わせることをお勧めします。これが基本なのです。