ゼニア新柄7万3千円

ゼニア新柄7万3千円

当店の価格が安いか高いかというご質問がありました。なんとも直球なご質問ですが、お尋ね頂きありがとうございます。当店では例えばゼニア新柄を仕立て上がり7万3千円でご提供することが出来ます。（並行輸入品を使用した場合です。通常価格帯は別記）

しかし、これが安いか高いかですが、私どもには分かりかねます。値段には余り意味がありません。ほぼどんな値段の服でもお作りする事が出来るからです。某大量量販店の様にツーパンスーツ２万円の服をお作りする事も可能です。逆に某所、某デパートの様に3〜40万円の服をお作りする事も可能です。

しばしば書いていることではありますが、高い服には高いだけの、安い服には安いだけの理由が必ずあります。良くて安いものは滅多にありません。生地だけ良くても、必ず縫製やデザインが犠牲になります。紳士服には260以上の工程がありますし、生地だけでも、イタリア・イギリス・中国・国産とあり、それぞれ流行もの・並行輸入もの・在庫ものなどがあります。この組み合わせと言ったら、ほとんど無限にあるでしょう。

この組み合わせの中で紳士服は価格が決まります。ですから、ゼニアを7万3千円でご提供する事も十分に可能です。「今年の新柄ゼニア生地5万3千円」＋「仕立代２万円」の計7万3千円です。この価格でしたら、当店でお受けする事が出来ます。これより価格を押さえる事も実は可能なのですが、きりがありませんから、お問い合わせの上で・・・。

さて、ゼニアの7万3千円は安いでしょうか、高いでしょうか。ツーパンスーツ２万円は安いでしょうか、高いでしょうか。某所某デパートの3〜40万円は安いでしょうか、高いでしょうか。必ず値段には理由があります。安い、高いは問題でありません。紳士服の生地や縫製、御予算、デザイン、構造、これら無数の組み合わせの中から、お客さまには何が最もご満足頂けるのか、それが的確にご提示できるよう、私どもは目指しております。