なぜか化石

洋服の化石ではありません

生地の端切れを探してゴソゴソと倉庫を漁っていましたら、…化石がごろごろ出て来ました。仕立屋の倉庫になぜ化石が。とうことで、今回は化石につきまして。何処をどう突いても見事に全く洋服の話に繋がりません。

実は50歳を超えてゴルフなるものに手を染めてしまうまで、全くの無趣味、洋服以外の世界にはとんと不調法でした。時々釣りに行くことがありましたが、自分で行くことも滅多になく、誘われてのつきあいというのが殆どでした。

ただ、テーラーになるまでは趣味があり、血眼になっていたのが化石採掘です。化石採掘とは言うものの、こちとら高校浪人を経験するほどのオロカモノ、ガクジュツなんて舌を噛みます、純粋に化石そのものが面白くて採掘していました。

化石のみならず、古墳時代遺物や鉱石標本も探して地面を掘り返していました。学際的というより単なる節操なしです。学者先生から見れば傍迷惑かぎりない狼藉者ですが、珍しいものは愛知/三重の教育委員会や研究室に提供したり、同定してもらっていました。

採取場所は概ね三重県,岐阜県,愛知県でした。三重から岐阜の根尾,美濃赤坂辺りまで、直線で片道70km/往復140km、自転車コギコギ化石採掘に行きつ戻りつ、相当血迷っていたとしか思えません。高校浪人もむべなるかなというものです。また、ヒトデナシなことに台風で大喜びしていました。山肌が崩れて地層が露出し、珍しい鉱物標本が採取できたためです。